新NISAは出口戦略が重要なワケ3つ!【シュミレーション付き】
こんなお悩みを解決します!
NISAで約500万運用、毎月10万積立中の僕が解説しますね!
「新NISAを始めようとは思うけどいつまでやればいいの?」と悩んでいませんか?
実際に僕もNISAを始めた頃は始めたはいいけどゴールが見えなくて頭の中が不安でいっぱいでした、、、
この記事では「新NISAは出口戦略が重要な理由3つ」や「新NISAの出口戦略テンプレ4つ」を詳しく解説しますね!
この記事を読み終えるとスタートからゴールまで鮮明に理解できるので不安が解消され挫折することなく新NISAを始めることができますよ!
まだ新NISA口座を開設していないという方は完全無料で口座開設ができますのでサクッと済ませておきましょう!
新NISAは出口戦略が重要な訳3つ
大前提の部分になります!
3つのポイントは必ず押さえましょう!
新NISAで出口戦略が必要な理由を1つずつ解説しますね!
お金は使うことで価値を発揮する
お金は貯めるだけを目的にしてしまうと本質的ではありません。
なぜなら貯めることで安心感を得られるのは重要ですが、使うことまでできるとお金の価値を最大限利用できていると言えるから。
上手に資産を使うためには以下の2点を知る必要がありますよ!
人生を豊かにするためにもお金の使い方も学びましょう!
貯め方(スタート)と使い方(ゴール)はセットで決めておく必要がありますね!
投資枠が増えたから
項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
非課税限度額 | 600万円 | 1200万円 |
対象商品 | 投資信託、ETF | 投資信託、ETF、REIT、個別株 |
つみたて投資枠と成長投資枠の2枠になったことで幅広い出口戦略が組めるようになりました。
出口戦略が増えたのには2つの理由がありますよ!
- 商品の数が増えた
- 投資金額が増えた
戦略が広くなった分何も考えずに投資しているだけでは損してしまう可能性もありまして、、、
投資枠が増えたからこそゴールを見据えて商品購入をすることがカギになってきますよ!
投資自由度が増すということはゴールも増えるということですね!
新NISAの非課税期間が無期限
新NISAは非課税期間が恒久化しています。
項目 | 積み立てNISA | 一般NISA | 新NISA |
非課税運用期間 | 20年 | 5年 | 無期限 |
制度の利用期間 | 2042年まで | 2027年まで | 無期限 |
積み立てNISAや一般NISAでは期限が決まっていたため、ある程度出口戦略は固められていました。
しかし新NISAでは出口をあなた自身で決めなければいけません。
どのタイミングをゴールとするのか決めておかなければ一生使うタイミングは訪れませんよ。
具体的な取り崩しのタイミング例は後で紹介しますね!
新NISAの出口戦略テンプレ4つ
新NISAを始める時点で取り崩しのことまではっきり決まっている人はあまりいないと思います。
出口戦略が重要ということはお伝えしましたので、これから紹介する4つの方法だけでも持ち帰ってくださいね!
道具をそろえておくことでいざ脱出の時に役立ちますよ!
戦略はかけ合わせるとより具体性が出ます!
一定の割合で取り崩す
1つ目は決まった割合で取り崩す方法です。
例えば資産を100万円保有している場合、毎月5%と定率指定すると毎月5%を持っている資産から取り崩すことになります。
長い期間お金を受け取りたいなら定率法がオススメですね!
一定の金額で取り崩す
2つ目は決まった金額を受け取り続ける方法です。
例えば毎月10万円と定額指定すると、毎月10万円を持っている資産から取り崩すことになります。
見通しを立てたい方は定額法がオススメですね!
一定の期間で取り崩す
3つ目は受け取る期間を決めて取り崩す方法です。
例えば、2000万円を20年間で取り崩すといった感じです。
※厳密にいうと資産は運用しながら取り崩すので実際の金額は変動する可能性はありますがここで話すとややこしくなるので割愛させていただきますね。
決まった期間までに使い切りたいという方は上記の方法がオススメですね!
資産を一括で売る
4つ目は持っている資産を一括で取り崩す場合です。
正直以下の2点からもメリットはあまりないと言えます。
- まとめて大金を使うことはあまりない
- 少しずつ取り崩せば残った分は資産運用される
「株価がバブルで大暴落が予測できる!」という方ではない限り一括で資産を売却することはおすすめしません。
どうしても大金を一括で使う場合はこの方法ですね。
【応用】成長投資枠を使う方法3つ
基本的に出口戦略なので配当を受け取る場合を加味した方法を紹介しますね!
売却益ではなく株を持ち続けながら配当金でお金を得るイメージです!
アメリカの高配当株で配当金を得る
米ドルで受け取りたいなら、アメリカの高配当株に投資すればOKです。
配当金は米ドルで受け取るので円に交換して生活費に充てていく方法になりますね。
- 円安が続くと予想
- アメリカ経済に期待
- 外貨でリスク分散がしたい
上記に当てはまる方はアメリカの高配当株に投資するのが良いでしょう。
配当金を多くもらって、株は保有し続ける手法です!
日本の高配当株で配当金を得る
シンプルに現金を受け取りたいのであれば、日本の高配当株に投資するのもアリですよ!
受け取った配当金をそのまま老後の生活費に充てることができます。
- 株価の成長は気にしない
- 手間を減らして現金を受け取りたい
上記に当てはまる方は日本の高配当株に投資するのも良いと思いでしょう!
為替リスクもないので思考の数を減らせますね。
ETFに投資して配当金を得る
高配当の海外ETFや東証ETFに投資をすることで、配当金を受け取ることもできますよ!
ETFは1本で分散投資が可能なので、つみたて投資枠で購入できる「S&P500」の投資信託と似た商品の選択が可能になります。
- リスクは押さえたい
- 分散投資を続けながら配当金を得たい
上記に当てはまる方はETFに投資するのがよいでしょう!
投資信託は自動で再投資されてしまうのでETFにすることで配当金の受取が可能になりますよ!
再投資の必要性がなく、配当金だけが欲しい場合はETFもアリですね!
【無限】4%ルールで取り崩す
資産の取り崩し方に関する研究で「4%ルール」を用いることで資産を取り崩しながら枯渇させない方法が編み出されています!
上記の表では株式を100%保有し年間取り崩し額4%で30年運用した場合、97%の確率で資産は枯渇しないデータが取れています。
例えば資産を取り崩すタイミングで2000万円あった場合、年間4%を取り崩していけば資産は枯渇しないという計算になります。
資産を減らしたくないという点を基準に置く場合は「4%ルール」の金額を軸において出口戦略を考えるのも一つの方法ですね!
4%ルールで生活が成り立てばFIREができますね!
【その他】資産を大事な人へ繋ぐ
「自分自身が新NISAを取り崩す必要はない」と考えている方には資産を大切な人へ譲るというのも一つの選択肢です。
せっかく大切な資産を譲るのであれば注意すべき点も2つ把握しておきましょう!
(参考元:三菱UFJ銀行)
つまり非課税で相続する場合はあなたが生きている間にしなければならないので早めに計画を立てておきましょう!
贈与や相続は税金も絡むので早めに動いた方が良いでしょう!
新NISAの取り崩すタイミング例4つ
取り崩し方が理解できたら、あとはタイミングです!
大きく分けると4つのパターンが王道ですね!
時期を間違えると損することもあるので必ずチェック!
ライフイベントがあるとき
まとまったお金が必要になったときは積み立てた資産の一部を取り崩しましょう!
お金のかかるライフイベントの例は以下の通りです。
- 結婚式
- 病気
- 車の購入
- 教育資金
- 住宅ローン
数年以内に起きるライフイベント資金は、現金で保有して株価変動のリスクを回避できますよ!
それでも足りない場合に取り崩すといったイメージで大丈夫です。
大切なので繰り返しますが、ライフイベントに合わせて必要な分を上手に取り崩しましょうね!
とりあえず新NISAに突っ込むのではなく、使う予定がある分は現金で保有しましょう!
退職前に取り崩し始める
60歳~70歳頃の退職する前に、資産を決めた売却方法で取り崩していきます。
あえて退職前から少しずつ取り崩しをすることで、2つのメリットが得られますよ!
- 取り崩しになれる
- 取り崩し金+退職金で安心度が増す
具体的な金額としては生活費の1年分を最低でも現金化しておきましょう。
「総務省の家計調査報告」によると、定年退職後の生活費は現役時代の6~7割程度かかると言われていますよ!(引用元:総務省)
退職してスムーズにお金のやりくりができない可能性もあるので早めに行動に移すことが大切です!
何事も早めの準備が大切ですね!
70歳以降に取り崩し始める
定年後も働く場合や退職金を含めて現金を多めに保有している方は70歳以降でも問題ありませんよ!
取り崩しをあえて遅らせることで4つのメリットがありますよ!
- 資産運用を継続できる
- 現金は必要以上にいらない
- 実際に退職後に必要な金額がはっきりと見えてくる
- 資産運用を始めたのが5~60代の方でも利益を得やすくなる
重要なので繰り返しますが、お金は必要な分を必要な額取り崩すのが最も効果的ですよ!
余裕がある場合はあえて取り崩しを遅らせてもOKです!
目標額に達成したとき
出口戦略のベストが目標額を決めておいて達成できた時です。
目標額の設定は人それぞれですが1つの基準はあります。
収入が支出を上回り続けたとき
つまり生活費が年間400万円の方は年間400万円収入があればそれ以上無理に資産を増やす必要がないということです!
具体例として2通りのゴールはよく話を聞いたことがあるかと思います。
ここで上記の2つを話してしまうと話が脱線してしまうので簡単に説明すると、、、
ライスワーク(生きるために働く)になっているのであれば配当金や株式の売却で収入を得て、収入が下がってもライフワーク(好きなことをして生きる)にシフトチェンジできます!
お金の奴隷にならないようにあなたらしい生き方を目指しましょう!
FIRE
例えば夫婦で新NISAを運用した場合3600万円非課税投資枠を使うことができます。
先ほどの4%ルールを使えば、年間120万円、月に10万円取り崩すことのできる計算になりますよ!
月10万円あれば、仕事量だって減らせますし、共働きなら一人はパートに変更することだって不可能ではありませんよね。
目標投資額に達成してこれ以上お金を増やす必要が無くなったときは一度立ち止まってみてくださいね!
つまりライスワーク(生きるために働く)になっているのであれば収入が下がってもライフワーク(好きなことをして生きる)にシフトチェンジできるタイミングということです!
セミリタイヤも視野に入るということですよ!
新NISAを取り崩す時の注意点5つ
資産を取り崩す時には以下の5つは頭に入れておきましょう!
計画通りに資産を取り崩すために必要な知識ですよ!
残りの人生と資産のバランスを見る
取り崩しを行うときには必ず計画的に取り崩しを行いましょう!
理由は取り崩しを無計画に行うと途中で資産が無くなったときに生活ができなくなるから。
具体的に以下の3ステップの手順を踏みましょう!
- 毎月いくら取り崩すのか
- 何年かけて資産を取り崩すのか
- あなたに合った取り崩し方を決める
必要な収入や取り崩し期間は人それぞれです。
あなたが今後の人生をどのようにして生きたいのか考えて、方向性を決めてから取り崩しを開始するようにしましょう!
必要な金額と期間がイコールになるように調整してください!!
株価が暴落しても一括で売らない
株価が大暴落しているときは、資産をまとめて売却するのは止めましょう!
とはいえ実際に2024年8月にもブラックマンデー越えの大暴落が起きて不安になる人も続出していますね、、、
僕はメンタルを保つために投資において以下のルールを決めています!
メンタル面に影響が出ない範囲で投資をすることで株価に左右されず、積み立ても取り崩しも可能になりますよ!
余剰資金で資産運用しているから、私生活やメンタルに問題はないですよ!
取り崩す頻度は決めておく
資産を不定期に引き出すのは止めましょう。
理由は以下の通りでして、、、
出口戦略を決めておくのは生活の基盤を固めるためです!
老後はできるだけ預貯金や公的年金をメインに使用して、新NISAは補助的な役割にしておくことで不必要な取り崩しは防げますよ!
取り崩しのマイルールを決めることが大切ですね!
新NISAを自動で取り崩すサービスを利用する
とはいえ自分で取り崩しをコントロールするのは難しいという声も聞こえてきます。
証券会社には自動で取り崩しを設定してくれる証券もあるため、必要な方は証券会社のページから設定しておくことをオススメしますよ!
2024年8月現在ではSBI証券と楽天証券が自動取り崩しサービスを行っています。
詳細は「新NISA 自動取り崩し」で検索してみてくださいね!
積み立て設定は解除しておく
取り崩しの時期が決まっている場合は積み立て設定を解除しておきましょう!
設定しておかないと、取り崩しは始まっているのに積み立ても行うということが起きてしまうから。
証券口座で各種サービスから解除設定は行えます。
積み立てと取り崩しを同時に行っても意味がないですよね、、、
楽天証券で積み立て設定を解除する場合
たった4ステップで2分もあれば簡単に解除できますよ!
まずは「楽天証券」にログインします。
①「NISA」の項目をクリック
②「積立設定」をクリック
③下にスクロールしていくと積み立て銘柄の右側に「解除」ボタンがあるのでクリック
④暗証番号をクリックして「解除する」をクリック
以上で完了です!
ほかの証券口座でもだいたい流れは同じはずなので忘れずに設定しておきましょうね!
取り崩した投資枠の復活は翌年
投資枠は再利用することができますが、売却した分は来年まで再利用できなくなるので注意が必要です!
例えばよくある失敗で、「成長投資枠の投資信託を売却して高配当株やETFを購入する」といったタイミングで投資枠の上限がいっぱいになるシチュエーションはあります。
投資をする時には投資枠の上限も気にしながら行いましょう。
投資枠の復活は翌年ということは頭に入れておきましょう!
【資産1300万円】僕の出口戦略
結論、30年間10万円を積み立てを続けながらFIREもしくはセミリタイアが出口になります!
具体的に以下のリスクを受けたくないので無理のない範囲で毎月10万円積み立て投資を行っています。
また夫婦で新NISAをしているので生涯非課税投資枠が3600万円になります!
3600万円÷120万円(年間投資額)=30年(必要積立期間)
30年積み立てた場合のシュミレーションもしていますよ!
4%ルールで取り崩した場合
毎月10万円を30年間年利7%で運用した場合のシュミレーション結果です。
4%ルールで資産を取り崩す場合、年間488万円使っても資産は枯渇しない計算になります。
12200万円×4%=488万円
うちの年間支出が約360万円なので、ゆとりを持って生活できる計算になりますね!
僕の場合は長い目で見て30年後あたりが取り崩しのタイミングになると思っています!
心配性な僕は資産を現金5割株式5割で保有しています!!
新NISAの出口戦略についての本3冊
NISAの出口戦略について書かれた本を紹介しますね!
実際に僕がマネー本を50冊以上読んだ中から厳選した3冊は以下の通りです!
- NISA出口戦略:9割の人が知らないNISAの終わり方3選(新NISA研究会)
- 60歳からの得する! NISA大改正(藤川 太/ART NEXT )
- NISAかiDeCoどっち?始める前から出口戦略まで徹底ガイド(まにゃ)
投資の出口戦略について書かれた本は数少ないので本は読んでおきましょう!
スタートとゴールはセットで覚えましょう!!
新NISA出口戦略についての質問
出口なしでも新NISAは始めるべき?
結論始めるべきです!
もちろんゴールまで完璧に描ければ理想ですが、そんな人はなかなかいません。
僕も「余剰資金を銀行に預けるぐらいなら増える確率の高い新NISAに預けよう!」という感覚で始めました。
完全無料で証券口座も開設できるので、新NISAを始めない理由はありませんよ!
お金はあって困ることはありませんがなくては困りますよね。
取り崩しの優先順位は?
人それぞれになりますが、投資商品が複数ある場合僕は以下の順番で取り崩します。
全て低リスク資産の場合は、成長投資枠の方から資産から取り崩しを行います!
なるべくリスクの高い商品から取り崩しを行い、安定性の高い商品をコアに残しますよ!
安定性を重視で資産運用を心がけています!
ゴールが見えればスタートは簡単!
今回は新NISAに関する「出口戦略の重要性」「具体的な取り崩し方」「取り崩しのタイミング」の3点を抑えながら解説しました!
新NISAに対しての不安や挫折を解消する大切なパートになりますのでおさらいしましょう!
「30年、40年と悩み続けるか」「今数時間考えることをするか」どちらの方が今後気持ちよく生きれますかね?
ゴールが見えればスタートは簡単に切れますよ!
繰り返し読んで新NISAの出口戦略を明確にして投資を続けられるようにしましょう!